結婚式の余興にエアギターはやめておこうと静かに決意した
中学の時の友人が結婚することになりました。本当にめでたいことです。
僕らが中学時代を過ごしたのは、ぎりぎり20世紀。そう、まだオタクが言われ無き迫害に苦しんでいた時代です。当然アニメオタクの僕らはモテるなんて夢のまた夢で、好きなタイプは綾波レイでした。
でも暗黒時代とは思わなかったなー。友達いたし、楽しかったし。一緒にコミケも行ったな~。
そんな僕らも、結婚できるんですよ!いやー、あの時の僕に大きな声で伝えてあげたい!
「俺らも結婚できるぞ~!」
なにはともあれそんな旧友に「余興を頼んでいいか?(キラーン)」と幸せいっぱいの笑顔で言われたら断れるはずもありません。「まかせろ!(キラーン)」と電話の向こうにサムズアップで応えちゃいましたよ。
とりあえず作戦会議
A「誰か思い出スライドとか作って流すとか?」
僕「俺中学の頃の写真しか持ってないぞ」
A「そういや俺も」
Kちゃん「俺も」
B「俺も」
僕「思い出スライドショーじゃなくて、ただの中学卒業アルバムになるよねコレ。」
しかも当時は携帯にカメラなんてついてなかったしね。あっても男同士「チーズ★」とかやらないしね。
僕「じゃあ歌かなー」
A「俺、歌は苦手だなー」
B「俺も苦手だなー」
Kちゃん「まあ、気持ちが伝わればいいと思うよー」
僕「それにほら、ヘタでも笑いに走るという手もあるs
Kちゃん「待って。(真剣)」
A「待ってKちゃん顔が怖い。」
Kちゃん「笑いに走るのは慎重になって。」
いつも温厚なKちゃんが、いつになく真剣です。
そっか、そうだよな…大事な仲間の結婚式だもんな…
魂の繋がった、心の友だもんな…ッ!
Kちゃん「以前職場の先輩の結婚式で、余興を頼まれて、笑いを狙ってエアギターをやったんだけどな…」
A「うん…」
Kちゃん「ダダ滑りで、凍り付いた空気の中5分間やり続けた」
全員「!!!Σ( ̄■ ̄;」
Kちゃん、それはアグレッシブすぎたよ!
エアギターで5分は尺長いよ!!間がもたないよ!!
Kちゃん「だからさ…なるべく無難にいきたいなー…って…」
僕「お、おう…」
A「そうだな…」
B「もう俺らも30過ぎてるもんな…」
というわけで、無難にウルフルズのバンザイを歌うことにしました。
結婚おめでとう!